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これまでも転職を考えたが、給与が下がる、生活基盤が弱くなる、家族の反対などの理由で、できなかった」今回の早期退職は、そういう意味で自分にチャンス!と考え、再就職支援会社や人材紹介などすべてを活用し、自分の夢を実現しようとする人たちです。
気持ちが高揚しており、現実の就職活動では夢が先走りがちで、応募しても決定までには至らない場合が多いようです。
こういう人たちは、退職後むやみに活動するのではなく、自分の気持ちを落ち着かせ、自分が「やりたいこと」と能力や経験を一度整理したうえでの就職活動が必要でしょう。
環境の変化は理解している、しかしどうすればよいのかがわからない人たちです。
確かに大きな変革が迫っていることは理解している、早期退職に応募し、再就職しても次の会社でも同じようなリストラが起こるかもしれない、自分と家族の将来の安定を考えるとどうしたらよいのかがわからない。
将来または現在役立ちそうな技能や資格を身につけようと考える人たちが、このグループにはかなり多いように思われます。
パソコンの技能を身につける、これまでの経験をいかすために自分の仕事に関連する知識を再度見直すというのはいいことです。
しかし、これまで海外との取引経験がないのに海外留学して英語力を身につけるとか、これまで経理の経験がないのにCPAを取得するために数年間アメリカに留学するというような、途方もない冒険をしてしまう人たちもいるようです。
現実を理解し受け入れるための、きめ細かいカウンセリングを必要とする人たちかもしれません。
ほとんどの人たちがこのグループに入ります。
会社や業界の現状、将来にわたる不安は充分に理解しています。
早期退職したことは自分なりに理解している。
会社が紹介してくれた再就職支援会社だから安心はしているが、本心ではこれからどうなるのだろうと不安が先行してしまいます。
確かに、再就職支援会社に行って求職活動という「仕事」をしているときは、なんとか心の安定をはかることができるが、夜中にふと目が覚めると、なんともいえない将来への不安で眠れなくなります。
なぜ早期退職に応募してしまったのかと後悔することもよくあります。
残った同僚や後輩が羨ましい、自分をこのような目に合わせた上司や経営陣が恨めしい、あくせくしても解決できる問題ではないが、どうしたらよいのかがわからない。
再就職支援会社に「出勤」する日や求人会社で面接がある日は落ち着けるが、何もすることがない日は外出することも億劫だ、ふつうに生活している人たちが羨ましい、などと思い悩みます。
先日、新聞報道で「リストラされた父親を高校生の息子がバットで殴打し、死に至らしめた。
毎日、行く先がなく酒ばかり飲んでいる父親に息子が腹を立てたため」という事件が報道されました。
これは極端な例ですが、現実に直面し、どうしてよいのかがわからない父親とその父に苛立つ家族を象徴した悲劇です。
カウンセリングが最も必要なタイプでしょう。
環境変化をあまり理解せず、早期退職制度も人事制度の一環だと考えている人たちです。
これまでの転勤と同様に会社の命令で退職したが、自分の意志ではない。
次の職場はその原因をつくった会社が必ず世話してくれる、再就職支援会社も会社の紹介で、従来の社外教育と同じようにまじめに出席し、それなりの成績をあげれば、特に自分が選ばなくてもそれなりの会社を探してくれるだろうなどと考える人たちです。
表面的には、傍観者という印象を与えないように振舞っているので、他人からは、他のタイプと見分けがつきにくいという特徴があります。
転職を自分のことととらえるようになるには、熟練したカウンセラーの適切なアドバイスが必要です。
自分と自分を取り巻く環境や人間関係に比較的無関心な人たちです。
企業にいても組織的な決定よりも、自分のやり方を通してしまう傾向が強く、そのことが早期退職の要因の一つとなった場合もあるようです。
新規事業や単身での海外営業、新規製品開発、新規顧客獲得といった新しいビジネスや仕事をつくりだす能力には秀でている人が多いようです。
早期退職でも自分なりの勝算があって応募はしていますが、客観的にみるとその勝算はかなり不確実なこともあります。
独立や就農等、非雇用の希望をもつ傾向が強いように思えます。
転職はある意味では冒険です。
まして、これまでの会社員という立場からまったく違った世界への転進はかなりの危険をはらんだ冒険だといわざるをえません。
カウンセラーにサポートしてもらうのではなく、カウンセラーをよきアドバイザーとして活用することが必要でしょう。
一般的に日本のサラリーマンは、会社という組織のなかだけで生活をしています。
また、組織で決定された仕事を効率的に遂行し成果をあげるということに慣れています。
反面、自分のことを自己責任で決定し、行動することに不慣れです。
アメリカのサラリーマンと比較される場合が多いのですが、これは文化の違いであって、善し悪しの問題ではありません。
しかし、実際に会社を離れて自分のキャリアをどういかし、今後どう生活するかという問題に直面した場合、つまりすべてを自分の責任で決定しなければならない局面に直面したときには、自分で何もできないではすまなくなります。
そのうえ、利害関係なしに現状や将来の方向を率直に相談できる第三者もめったにいるものではありません。
再就職支援会社はこのようなサラリーマンに対して、キャリア・カウンセリングや社内外での教育・訓練、求人案件の紹介まで、1人ひとりの個人に丁寧に対応しています。
企業からの要請に従って非自発的離職者に対してカウンセリングや能力開発教育を実施し、適切な紹介先を紹介するということでいえば、職業紹介サービスと能力開発サービスを兼ね備えたものだといえるでしょう。
国内では見られなくなった懐かしい風景の1つに、「雨宿り」があります。
今は夏の夕立や出社時に急な雨が降ってきたら、近くのコンビニや駅売店でビニール傘を買って、約束の時間に間に合うようにしたりしています。
でも少し前ですと、近所の軒先で雨が小降りになるのを待っていました。
東南アジアでは今でも同じような光景に出合うことがあります。
知らない人が同じ軒下で雨宿り中に世間話をするというのも、ふつうの風景でした。
雨宿りが縁で友人となることもありました。
再就職支援サービスの離職者に対するメリットも「雨宿り」だと思うことがあります。
リストラは雨ではなく嵐かもしれませんが、これまで時間に追われていた人たちが、1人でまた数人で自分を発見する場だといえます。
自分を発見できる機会はカウンセラーとの出会いによって得られます。
離職したときに、利害に関係なしに相談できる相手はほとんどいません。
前職の上司や同僚、仕事上での人間関係は相談相手としては適当でない場合が多いものです。
また、転職に関する情報や求人への応募に関する知識を幅広くもった人はめったにいるものでもありません。
担当カウンセラーは離職者の気持ちを支えると同時に、離職者の今後のキャリア形成へのアドバイスもするというキャリア・コンサルタントでもあります。
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